【釣り入門書レビュー】 「魚の行動習性を利用する釣り入門」(著者:川村軍蔵氏) 【読後感想】
もっと早く読み終わると思ってましたが、他の論文読んだり色々していたらめちゃくちゃ時間がかかってしまったしのぶです。
今回はこの本を読み終えたので感想を・・・
このブログでも以前論文を紹介しています
文章は少し論文調なところもありますので、苦手な人もいるかも?
目次
始めに
まず言っておくと、この本は釣り入門書ではありません
これ読んでも釣りのスキル向上はあまり見込めないでしょう・・・
あまりどころか読むだけでは全く上がらないかも^o^
でも、この本は「釣りについて考えるヒント」を与えてくれています
釣りをするとき「なぜ釣れたか」「なぜ釣れなかったか」を考える人には、おすすめします!!
内容紹介
①内容紹介
本の内容としては、一般的な釣り入門書とは全く違って、魚の行動実験等の研究事例を元に、釣りをするときどういった点に気を付けるか、一般的に言われている説は正しいのか?等について解説してあります。
ルアーの動かし方や仕掛けの作り方なんかは一つも出てきません!!
例えば、魚は目が悪いのか?という疑問
一般的には魚が目が悪くてよく見えてないと言われますよね
本書ではブルーギルを使った実験事例を紹介しつつ、魚は人間の視力とは違うことや非常に鋭敏なコントラスト認識や模様認識能力を持つことを説明されています。
②章構成
この本は9章で構成されていて、それぞれ次のような章となっています。
1章 魚を知る
2章 撒き餌を科学する
3章 釣り餌を科学する
4章 ルアーを科学する
5章 釣りのポイントとタイミング
6章 釣りにくい魚と釣りやすい魚
7章 釣り具と仕掛け
8章 釣り場の水環境
9章 釣りのルールと釣り場保全
気になる章タイトルがいっぱいではないでしょうか?
私の場合基本ルアーしかやりませんが、釣り餌関係も非常に面白く読めました
③おすすめの章
全体的に面白かったですが、特におすすめなのが
1章と9章ですね
1章の目次はこんな感じ
主に目に関する話がまとめられています。
以前内容を1ページだけ紹介しています!
1章を読んで、魚の識別能力の高さに驚きつつ、ルアーカラー(模様等)についても考えるきっかけになりました。
そして9章はこちら
230ページくらいの本のうち30ページ弱をこの内容で割いている本ってなかなかないんじゃないでしょうか?
法律関係の話や漁業者との付き合い方、釣り人の自己責任論等、普通のムックとは違う観点から書かれていることもあり、非常に面白いです。
非常に重要なこともたくさん書いてあるので、魚には直接関係しないかもしれませんが、ぜひ読んでみてください。
この本を読む上での注意点
・魚の行動習性について書かれていますが、これですべてが分かるわけでも、絶対に釣れる訳でもありません。あくまでヒント程度に考えましょう。
・実験はあくまで一例です。自然界と実験室では異なる場合もあります。
・実験もあくまで現段階での結果であって、今後の実験等により覆る可能性は十分にあります。
総合評価
総合評価 4.8/5.0
タイトル詐欺感ありますが、個人的にはめちゃくちゃ面白かったです!
魚の行動や能力に興味がある人は、ぜひ一度読んでみてください
魚の行動習性を利用する 釣り入門―科学が明かした「水面下の生態」のすべて (ブルーバックス)
- 作者: 川村軍蔵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る