論文紹介 ヒラメの行動について勉強中 まとめてみた①
昨年からヒラメ釣ってみたいと思ってるんですが、釣れないのでヒラメの行動について調べてみました
和文の論文(要旨)がいくつか出て来たので、内容をまとめて紹介します
論文1 ヒラメの遊泳速度について測定を行った論文(測定機器の検証)
北大の水産科学研究科の学生論文かな?
水槽実験によるヒラメの行動と遊泳速度(と加速度)を測定したという論文
「加速度」を測定とありますが、「加速度=速度の変化」を測定することで、「ヒラメの泳いでる状態」を推測しよう みたいな話です
実験概要
・天然ヒラメ 65~68cm 4匹
・速度、水圧、加速度が測れる測定器を取り付け
・水槽で20時間観察
・ビデオ/目視/測定器のデータを照合
結論
・この測定方法で「定位」「潜砂」「離底」の行動が分類可能であった
その他重要な点
・ヒラメの遊泳速度は体長×1.2倍 cm/秒 と推測される
⇒65~8cmのヒラメの遊泳速度は基本40~80cm/秒で80cm/秒を超えることはほとんどなかった。
・90%以上の時間を底に張り付いていた
と、この論文だけではちょっと???って感じですが、その続きとしてヒラメの遊泳行動についての論文がありましたので、そちらはまた紹介します。
ここからは私の感想、考察
・ヒラメの遊泳速度は体長×1.2倍 cm/秒
これ結構重要なんじゃないかと・・・
まずこれを見てリトリーブ速度を考えた人・・・
私もです笑
でもちょっと待ってください
ここの記述「遊泳」なんですよね
「捕食」じゃない
そして実験は水槽中・・・
不確定因子を除くためにも餌は与えてないんじゃないかと推測されます。(実際記述なし)
実際の捕食の際はもう少し速いんじゃないかな??
ということで「魚 速度」で調べてみると、こんな感じのサイトがありました
魚の泳ぐ速度(遊泳速度) | 調べ方案内 | 国立国会図書館
で、80cm/秒を計算してみると2.9km/hになります
これコイよりちょっと早いくらいなんですよね
このサイトの中に
『抵抗と推進の流体力学 : 水棲動物の高速遊泳能力に学ぶ』という本の項には下記のようにあり
"(1) 魚の遊泳速度は体長が大きい程一般に速い。ただし、体長の例えば何乗に比例するかなどの法則性については確定していない。
(2) 瞬発速度と(遊泳)持続速度とは2〜3倍程度の差がある。
このまま信じると、ヒラメの瞬発速度は最大240cm/秒かな?
これなら砂の中から一気に飛び出して捕食するイメージと合うのかと思いましたが、時速に直すと8.6km/hなのでタコの泳ぐ速度(15km/h)より遅くなってしまう^o^
ヒラメ泳ぐの苦手すぎ疑惑
いや、得意じゃないだろうとは思ってましたけど・・・
とりあえずサイズによって泳ぐ速度が異なるのは確かなので、ヒラメの大物狙うときは少し早めのリトリーブを心がけると、大物を選択的に釣ることができるかもしれません^o^
では、泳ぐのが苦手なヒラメちゃん
どうやって捕食するんだ?と
いや、砂に潜るのは知ってますよ?(笑)
泳ぐのが苦手
隠れるのが得意
じゃあ目はいいの?悪いの?
釣りではどちらも言われてるんですよね
色々調べてますが、いい論文は出てきてないです(´・ω・`)
少し考えてみます・・・
正直泳ぐのは得意じゃないから、遠く見れても・・・という気がする
10m先の餌に泳いでいっても逃げられますよね
でも隠れてる関係上、目でベイトを探さないといけない
つまり、ヒラメは遠くを見るのは苦手だけど、広い視野があるんじゃないかな?とか予想してみる
単なる予想ですよ!
次に続く