論文紹介 ヒラメを釣りやすいのはいつ? 論文から考えてみた
最近仕事でも論文とか読みまくってて肩が凝ってしょうがないしのぶです。
ヒラメ論文第4回です!
今回はヒラメの一年の動きを追ってみたという論文
第2回の内容の拡大版ですね!
今回の論文は非常に長く、読み応えのあるものでしたので、時間がかかってしまいました
-瀬戸内海中西部におけるヒラメ成魚の周年の行動特性-
全文はこちら:https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010773296.pdf
たっぷり14ページあるので全文を読まれる方は頑張ってください!
目次
前回のおさらい
前回 第2回の紹介がこれ
このときの実験は津軽海峡で5~25日間のヒラメの行動を追ったものでした。時期としては秋(10月~11月)
結論としては、昼間はじっと餌が来るのを待ち構える、夜は大きく移動するため回遊待ちもありかも?!って感じでした。
今回の論文概要
今回の論文では放流後最長688日という非常に長い期間に渡ってデータを取ったとのことです。(メモリの関係でデータがあるのは内11ヶ月間)
非常に細かくデータを解析されていますし、それぞれのデータは本文中にありますので気になる方はご参照ください
実験内容
・60cm以上のヒラメ35匹にデータを収集する機械を取り付けて放流(全て雌)
・データは放流~8か月と再捕獲直前の3カ月を記録(メモリ容量の関係)
・約10分毎にデータを測定する(捕食等はほとんど感知できない) 計測データは水温 水深 明るさ
・実験は4月スタート
・場所は瀬戸内で実施(赤の場所で放流 青の場所で捕獲)
Google mapより
実験結果 及び 重要な点
・10匹/35匹中を再捕獲 内3匹でデータを収集できた(残りは機械が脱落)(6匹は45日以内だった)
・再捕獲されたのは2月~6月に集中していた。
・朝と夕方(+深夜)に移動している様子が確認された
・水温は12℃以下、15~21℃、25℃以上にて活動が活発になる
・上げ潮、下げ潮での行動に有意差はない(ただしその日or数日間では差あり)
・小潮の方が浅場にいる確率が高い
・2月から6月の産卵期前後で活動が活発になる
・7~10月は活動が落ちるが、夜間は活発に移動する個体もいる(個体差が大きい)
・10m以下の浅場に接岸するのは5月を中心に1~7月が多い
・今回の実験では海峡の隣接部にいる期間が長かった
・ヒラメの移動速度は最大3.7km/h程度
・ヒラメは潮の流れと同調して移動する(約80%)
・ヒラメは90%以上の時間を底に張り付いて生活する
・時間としては8~9時、17時に活動が活発化するが、最も餌を食べる頻度が多いのは午後
・3月下旬にもっとも餌を食べるという報告もある(日本海での実験)
・4月が産卵とすると5~6月は産卵の深場から戻ってきて、餌を積極的に食べていると考えられる
・8~10月の高水温期は低活性 水温20度以下に下がる11月以降では活性が上がる
・ただし8~9月の夏時期 夜に活性が上がる個体も存在する
・産卵自体は夜行うため、4月でも日中は浅場にいることは比較的多い
こんなところでしょうか?
まとめ
この論文の結果から釣れる条件について考えると
①ヒラメは低水温に強く11月~6月 特に3月~5月!
②潮は小潮等の潮があまり動かない日!
③場所は潮通しが良い場所に隣接するベイトが溜まるような所
④時間は朝マズメ、夕マズメもいいけど、午後が一番!
⑤個体によっては夜餌を食べるやつもいる(特に夏)
今からの時期釣りやすくなるヒラメ
この辺りの次の小潮は3/28~30
3月最後の週末にヒラメ狙いの釣行計画はいかがですか?
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